思考の雑記帳

たまになんか書きます。多分。

『ピアニストの脳を科学する』のまとめ(読書ノート)(1)

古屋晋一 (2012) 『ピアニストの脳を科学する:超絶技巧のメカニズム』 (春秋社) のトピックを個人的な備忘録として簡単にまとめた。また個人的に面白そうと思った箇所は太字にした。 とりあえず第1章までで、第2章以降は気が向いたら書くことにする。 内容…

文学は他者理解の助けとなるか

「文学フィクションを読むことは心の理論を促進させる 」という記事がScience誌にあった*1。面白そうだったので少し紹介したい。(文学部の学生は就活でのアピールに使えたりして。) 要約 この記事によれば、ノンフィクションを読ませた被験者・ポピュラー…

分かりやすい資料作成のために、最低限気を付けるべき4つのこと

藤沢晃治の『「分かりやすい表現」の技術』という本を読んだので、資料作成のために注意すべきだと思ったことを、自分なりに4項目にまとめてみた。なお、ここで書いていることは、本書の意図を伝えようとするものではない。読書メモとアイディアノートがごっ…

「駅乃みちか」と「萌え絵」問題はどういう議論だったのか

最近バズった「駅乃みちか」の「萌え絵」問題。どうやらこの「駅乃みちか」というキャラクターが「エロい」のではないかという指摘というか批判というかがあったようで、Twitterを少し賑わせていた。 参考1:こんなに美人だったの!?東京メトロのサーマネ「…

仕事・教育・自己表現

gendai.ismedia.jp 今後、ビッグデータの活用やら人工知能やらによって、人間に求められる仕事というのは淘汰されていく、もしくは変容していくであろう。そうしたなかでは、「そもそも人間が働くとはどういうことか」ということが問題になってくるのではな…

カテゴリー錯誤 (category mistake)

「カテゴリー錯誤」 (category mistake) というのはギルバート・ライルという哲学者が『心の概念』で提起したものである。哲学的な面でも重要だが、ロジカルシンキングという面においても重要な考え方であろう。 定義的なことを言えば、あるカテゴリーに属し…

「良い子ちゃん効果」

こんな記事があった。 www.foocom.net この中で「良い子ちゃん効果」という言葉が使われているので紹介したい。安易な“実験結果”に騙されないためには大事な発想である。 「良い子ちゃん効果」 あるグループに対し「1日の食事の中で1回は「牛丼の具」を加え…